腰が丸まってきている可能性があります。

(腰の湾曲についての解説はこちら

横から見た姿勢での腰の湾曲とは、このような状態です。

お尻が下がってしまっています。

このような歪みがあると後ろ足は後ろへの蹴りだしが浅くなり、歩幅が狭くなってしまいます。

後ろ足の歩幅が減少してしまうメカニズムは下記の通りです。

 
腰の湾曲がない状態では、後ろ足は十分に後方へ蹴りだすことができます。


しかし腰が丸まり、坐骨が下がってしまうと、坐骨を超えて後方へ蹴りだすことが難しくなってしまいまうのです。

後ろ足の歩幅が狭まってしまった事による弊害

問題が後ろ足から発生した場合、その時点で前足の可動域はまだ十分動ける状態である可能性は高いのですが、前足と後ろ足の歩幅に差ができてしまいます。

そうなると、通常はまだ十分に動く前足を後ろ足の歩幅に合わせていくことになります。
(この結果肩甲骨の可動域が狭まることにもつながります)

ですがお散歩中や屋内でも遊んでいる時、飼い主さんに呼ばれたときなど、ちょっと急ぎ足になると、後ろ足が前足に追い付かなくなってしまいます。

そんな時、後ろ足の足りない歩幅の分を、ジャンプして足が浮いている時間を長くすることで補おうとするのです。
ジャンプするのは後ろ足だけなので、結果として腰が上下しているような歩き方になります。

もう少し急ぐと、今度は前足は大股で歩いているのに後ろだけ両足飛びで走っているような状態になることもあります。

その結果後ろ足の筋肉を十分に使えない。という状況に陥るのが一番怖いことです。
筋肉が十分に使えていないと、その部位は他の場所より早く筋肉が衰えてしまいます。
わんちゃん達の歩容が後ろ足から崩れていくのはそういう理由があるからなのです。