前足の動き=肩甲骨の動き
(肩甲骨のゆがみについてはこちら)
肩甲骨は通常35度から45度の角度でついています。

肩甲骨が歪むとき、たいていの場合がこのように変化していきます。

このような状態を”肩甲骨が立つ”と表現します。
肩甲骨が立った結果、前足の位置は後ろへ行き前足を前に出しにくくなって、歩幅が狭くなる。という変化が起きてしまいます。
肩甲骨のゆがみの悪影響
しかし、骨格の変化としてはそれだけにとどまりません。
犬の肩甲骨の下部には後頭部や顎下とつながる筋肉があるのです。

この筋肉は前足を前に引き出す際に働くのですが、肩甲骨が立ってしまうと、この筋肉に引きずられて首が下がってしまうのです。

そのため、肩甲骨が立ってしまった状態で前足をしっかり前に出そうと思ったら、首を引き上げなくてはいけません。
結果、歩いている時に首が上下してしまうのです。
前足を空転させることも
歩いている時の前足の基本の動きです。
よくよく観察してみてください。
肩関節や肘関節は動かずに、肩甲骨が動いているのがわかりますか?
これが本来の犬の前足の動きなのですが、肩甲骨が立って固まってしまった場合、この動きに可動制限がかかってしまいます。