肩甲骨の位置が低いと・・
肩甲骨は胴体の湾曲に合わせて付着するので、
肩甲骨全体が低い位置に着くと、
上部が通常より開いた状態になります。
その結果、肩関節が内側に入り、
その流れで肘も内側に入ってしまったと考えられます。
この状態により、
通常、肩関節から肘関節にかけて広範囲に広がる
上腕三頭筋などの働きで支えている上半身の重みを、
むしろ胸部の下に入り込んだ前腕で支えてることになります。
だから前腕の筋が通常よりしっかり発達していました。
前腕の理想的なアライメント
肩甲骨中心、肩関節、肘関節は直線上に並ぶのが理想ですが
ジャックくんの骨格は、
このように肩、ひじが内側に入っている状態だったため
ねじれが生じている肘に負荷がかかり、
炎症が起きてしまったようです。
骨格に異常がある子のからだのケア
もちろん短い上腕骨も、骨格もどうすることもできませんが
肩甲骨をゆるめ、元の位置に戻るように誘導することで
肘への負担は軽減することができるかもしれません。
また、もともとは前足だけに起きていた症状が、
巡りめぐって右後ろ足への負担に。ひいては骨盤の歪み、
歩き方まで影響を及ぼしています。
根本的な骨格の問題は解決できないとしても、
それがゆえに、別の部位まで壊してしまう事は
避けることができると思います。