[押しほぐし]
・・・・背中や腰、お尻などで使用する方法です。
※主に、しっかりした筋肉で 弾力のある部分に使用します。
<ポイント>
○関節に近い部分は避けてください。
○筋肉の盛り上がったところを垂直に押すようにしてください。
○”押す”より”引く”動きを大切に行ってください。
○ワンちゃんが痛がらない範囲で行いましょう。
(例1)腰部のもみ方
(例2)お尻のもみ方
(例3)肩甲骨を支える筋肉のもみ方
[はさみほぐし]
・・・・前足を支える筋肉や、モモ裏の筋肉などに使用する方法です
※なるべく厚みがあって、弾力がある状態の筋肉に使用してください。
<ポイント>
○関節に近い部分は避けてください。
○筋肉が筋状になっていたら”さすりもみ”にしてください。
○指の先を使わず、指の腹の部分で優しくもみましょう。
○細かく挟まず、深く、優しく挟んでください。
(例1)前足う支える筋肉のもみ方
(例2)前モモの揉み方
[さすりほぐし]
・・・・内転筋、キョク上キョク下筋、四頭筋などに使います。
※筋肉に厚みや弾力がなく、筋張っているときに使ってください。
<ポイント>
○指の腹を当てて、やさしく揺らします。けして押し付けてゴシゴシはしないでください。
○この方法は、”ほぐす”というより”刺激を与える”イメージで行いましょう。
○ワンちゃんが痛がっていないかよく注意しながら行ってください。
(例1)前モモのほぐし方
(例2)内モモのほぐし方
(例3)お尻さすり揉み
[後ろ足の屈伸運動]
・・・・後ろ足の施術で 揉んだだけでほぐれきれない時に使用します。
筋肉を動かすことで強制的に血流を回復し、ほぐしやすくすると同時に
トレーニングの要素も含むケアとなります。
<ポイント>
○膝や足首はひねると危険ですので、必ず両手で優しく包むように持ってください。
○ワンちゃんのちょっとした抵抗は、それ自体がワンちゃんにとっての運動になり、
それが筋肉をほぐすための重要な要素になりますが
あまり強く抵抗がある場合は、無理には行わないでください。
<方法>
膝と足首をやさしく包み込んで、股関節、膝、足首がしっかり伸びるように伸展
その後ゆっくり曲げていって股関節、膝、足首がしっかり曲がるように屈曲をさせます。
はじめは抵抗があるかもしれません。くれぐれも無理のない範囲で行ってください。
回数を重ねるごとに上記三つの関節に関わる筋肉がゆるんでいきます。
[前足の屈伸運動]
・・・・前足の施術で 揉んだだけでほぐれきれない時に使用します。
筋肉を動かすことで強制的に血流を回復し、ほぐしやすくします。
<方法>
肘と手首をやさしく包み込んで、肩関節、肘がしっかり伸びるように伸展
その後ゆっくり曲げていき、肘、肩がしっかり曲がるまで屈曲をさせます。
くれぐれも無理のない範囲で行ってください。
[後ろ足回し]
・・・後ろ足に力が入っていない。すじっぽくなってもむことができない。などの状態の時に
使用する方法です。ほぐすとともにトレーニング要素も含むケアなので
筋力低下や、股関節可動域の狭まりを予防する効果もあります。
<ポイント>
○股関節の可動域が狭くなってしまっているワンちゃんなどは特に開脚の動きなど、強く抵抗することがあります。
無理に引っ張ってしまうと捻挫や脱臼を起こしてしまう可能性もありますので
ワンちゃんの様子をよく観察して、無理のない範囲で行ってください。
○特に膝や足首、筋力の弱まっている子では股関節も、ちょっとした力のかかり具合で捻挫してしまう可能性があります。
このケアをする際には、必ず足首を膝を包むように持ってから行ってください。
○その子の骨格の状態によっても違いますが、多くの場合”外回し”の動きがより重要になるということを
心に留めておいてください。
足首と膝を優しく包み込むようにもち、膝で円を描くように回していきます。
初めは抵抗が強い可能性があります。ワンちゃんの様子をよく観察しながら行ってください。
無理なく続ければ、筋力の落ちてしまったワンちゃんには 程よいトレーニングになります。
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[タッチ&揺らし]
・・・・特に弱まってしまった股関節や肩関節に使います。
※もむことが難しい筋張ってしまった筋肉や、完全に衰えてしまった部位に使用します。