どうして「犬」に「整体」?
当方の扱う「犬の整体」は「筋肉にアプローチして骨格を整え、動きやすい体を目指すもの」です。
臓器の機能や免疫力を高めたり、腫瘍を小さくしたり、そういった魔法のような効果はありません。
でも、そもそも私たちの体の中で日々休まず活動している各臓器たちの機能って、いったい何のためにそなわっているんでしたっけ・・?
人間社会はろくすっぽ動かなくても食べ物を手に入れられるようになってしまいましたが、本来動物は、明日のエネルギーを得るために今日動く。動かなければ次のエネルギーが得られない。これを続けてきたわけです。
飼い犬もすでに「生きるために動く(狩りをする)」必要がなくなってしまっていますが、だからこそ考えてみてください。
「体が動かなくなった犬の、内臓機能は“維持”と“衰退”どちらに向かっていくと思いますか?」
人間ならば50・60代になって、体内のエネルギー収支のバランスの崩れがにっちもさっちもいかなくなってからお医者さんに「運動しなさい」と言われ、しぶしぶジムに通う。それがまだ可能です。
でも犬の場合は違います。
整体に連れて来られるわんちゃんの大半は
「一週間前に急に立ち上がれなくなっちゃって」って来るんです。
もちろんその時には筋力が落ちてしまっていて「健康のために歩きなさいよ」なんて言ったって、立ち上がれなくなった犬が歩くはずはありません。
犬の楽しみってなんだと思いますか?
お散歩して、飼い主さんと遊ぶ。
そんなことですよね。
いずれは見送らなければいけない命です。
最後までわんちゃんが幸せだ!と感じられる暮らしをサポートしたい。
それが犬の整体の目的です。
「犬の整体研究所の整体施術」の特徴
骨格と筋肉を正確に
人も犬も地球の重力の中で生きています。
個々の骨はそれら同士で”関節”し、犬の骨格を形作っていますが、骨だけでは歩くことどころか立つことすら出来ません。
そもそも”犬の形”そのものを形作っているものが”筋肉”なのです。
ですが残念ながら皮膚と毛の上から触って筋肉が全部理解できるはずがありません。
なので当方の手技では骨格に関する他にないレベルの詳しい知識を用いて施術を行っています。
なぜ、その筋をほぐさなくてはいけないか
当方の施術は基本的に”筋肉を揉んでほぐす”ということを行っておりますが、やみくもに筋肉を揉めばいいわけではありません。
手技の一つ一つに「なぜそこを揉むのか?」の理由がある施術であることが、犬の整体研究所の施術の特徴です。
施術の中で揉んでいく各筋肉がどの動作でどこの関節にどう作用しているかを理解しているからこそ、言葉のしゃべれない犬に代わって、その子のコリを、体の使い方の癖を、動きにくい部位や過負荷になっている部位を飼い主さんに伝えることができるのです。
そのコリがどういう理由で出来たのか解説できる
日々指を使っている施術者にしか分からない感覚ですが、コリをほぐす際にその筋肉が”使いすぎてこったのか”、”動かな過ぎてこったのか”。
また”古いコリなのか”、”最近でできたコリなのか”感触やほぐれやすさからある程度推察が可能なのです。
当然そこにはやはり”機能解剖学”の知識が付随しており、例えば「足首を後方へ蹴りだすための筋肉がこっている。それは歩くために、股関節ではなく足首を主に使っているから。」といった、その子の姿勢や歩容の特徴が筋肉のコリに現れてくるのです。
歩容や姿勢の”見立て”ができる
当然のことですが、犬はしゃべりません。
例えば、たまにビッコをひく事がある子がいたとして、それが”痛いから”なのか”力が入りにくい”からなのか”疲れた”からなのか、見ている飼い主さんには分かりません。
筋肉のコリが原因だった場合、それはレントゲンでもCTでも説明することができないのです。
当方の手技では、しゃべれない犬の代わりに姿勢や歩容を見立てることで”どの関節の可動域がどちらの方向へ広がった”という解説をすることができます。
その結果、どこの負担がかかっていたのか、それが何をかばって出来たコリなのかなどを説明することができるのです。
だから、それぞれの犬に対して必要な施術ができる
当方の施術には決まりきった”基本手技”のようなものはありません。たとえ同じ体格の同じ犬種だとしても、立ち方歩き方の癖はみなそれぞれ違います。
それに加えて股関節や膝蓋骨の問題など、先天的後天的問わず色々な骨格の問題を抱えている子がいたりするのですから、みんなに同じ施術でいいはずがありません。
犬の整体研究所の施術は一頭一頭きちんと見立てて、どこにコリがあり、それがなぜこってしまっているのかを追究し、できるだけ長く”歩きやすい”を維持できるようお手伝いをすることを目的としています。
機能解剖学に基づいた”魔法のよう”ではない施術
人間の整体を長年やってきましたが”歩けない人が歩けるようになった” という経験は一度もありません。
ですが犬の施術をしていると、たびたび下記動画のような変化が起こることがあります。
このようなビフォーアフターを見てしまうと、「まるで魔法のようだ」と感じる人が多いのですが、残念ながら当方の主義は魔法ではありません。
筋肉をほぐして立てるようになる、歩けるようになる、歩きやすくなるなどの変化が起こるのは、その原因が”筋肉のコリ”であったからなのです。それ以外の原因で歩けない、立てない子を歩けるようにできるわけではないのです。
それはこの手技があくまでも”機能解剖学”に即した非科学的なものではない、ということの証なのです。
このことについては獣医師の方々からもご理解をいただいております。
犬の整体研究所の整体施術とそのメカニズムを承認します。


(株) C H C:クローバーホースクリニック( Clover Horse Clinic )代表
筋肉が落ちるメカニズム

整体が効果を発揮するメカニズム
