犬の筋肉 肘関節の屈曲に働く筋肉
[肘の屈曲とは]
肘を曲げ、前足を引き上げる。もしくは前に出す動きです。
肘の屈曲は肩関節の屈曲とは逆で、前に引き上げる方向に動きます。
犬の整体を考える上で、関節の動く方向をしっかり理解する事はとても重要なことですが、中でも混乱しやすいのがこの肘の屈曲の方向です。
肘の屈曲は犬の運動の中で、それほど負担のかかる部位ではありません。
そのため筋肉も、前腕を握った時にわかる程度の細い筋となります。
ケアする際は注意してあつかってください。
犬の筋肉 肘関節の伸展に働く筋肉
[肘関節の伸展とは]
肘を伸ばす動き、もしくは前足を後ろへ蹴りだす動きです。
肘関節の伸展は、人間ではあまち重要なのは働きは担っていませんが、犬にとっては上半身持ち上げるためのとても重要な筋肉となります。
イラストの通り、犬の肘の関節は前腕が後方に大きくせり出す形になっています。
この出っ張った骨は”肘頭”と言って、主に肘の筋肉が付着する部分となっています。
ココが大きくせり出しているのは、この部分大きな力がかかるからです。
犬の肘が、人間の膝のように180度完全に伸展できる関節なら、肘を伸ばしたまま体重を支えるのもそれほど負担は大きくありません。
しかし犬の肘は、肘頭がせり出したこの構造のため、180度伸展することができません。
この状態は、人間で言えば膝を少し曲げて、いわゆる”中腰”でいる状態になります。
膝を伸ばし切っている時にはない負担があって、あまり長時間はつづけたくない格好ですよね。
このためこの部位の筋肉は、どん子でも大抵コリになっています。
若い子でもぜひケアしてあげたいところです。