頚部を屈曲させる時に働く筋肉
[頚部を屈曲する動きとは]
“うなずく”動きです。
頚部を屈曲させる筋肉は、頭部を屈曲させる筋と同じ筋も作用しています。
(動きとしては外から見るとほぼ同じですからね(汗))
それ以外は
①胸骨から発生するもの
②上腕骨から発生するもの
③肩甲骨から発生するもの
の三種からなります。
これらは、首の動きに注目すると”首の屈曲に働く筋”ということになりますが、筋肉は縮む際付着している両方の骨を引き合いますので 、首と反対側の骨も動くことがあるります。
<上腕頭筋>(ジョウワントウキン)
起始:頭骨乳突部・頭骨後頭部
(あご近辺・後頭部)
終止:上腕骨近位
(肩のすぐ下)
作用:頚椎の屈曲、側屈
頭部の伸展(後頭部)、側屈
肩関節の伸展、肩甲骨の前引
<胸骨頭筋> (キョウコツトウキン)
起始:頭骨乳突部・頭骨後頭部
(あご近辺・後頭部)
終止:胸骨柄
(胸の真ん中)
作用:頚椎の屈曲、
側屈 吸気時の補助、
頭部の伸展(後頭部)、側屈
<頭長筋>(トウチョウキン)
起始:第2~6頚椎の横突起腹側
(首の深部)
終止:後頭骨底部
(頭部深部)
作用:頚椎の屈曲、頭部の屈曲
<頚長筋>(ケイチョウキン)
起始:第3~7頚椎および
第5・6胸椎横突起
(首前面深部)
終止:環椎(首と頭の境目)
作用:頚椎の屈曲
<肩甲横棘筋>
(ケンコウオウキョクキン)
起始:環椎・軸堆
(頭部深部)
終止:肩甲棘遠位部
(肩甲骨上)
作用:肩甲骨の前引
頚椎の屈曲・側屈