Nちゃんビフォーアフター ②
Nちゃんのからだの変化は前回解説しました。
では具体的にどういった施術をしたのかを
解説します
前回書いた通りで
Nちゃんの歩様を確認すると、どうしても後肢に目が行ってしまいますが
この後肢の動かし方も
さらに言えば、後肢の筋が衰えてしまった原因も
もとをただせば、前肢の可動域が狭くなってしまったから。
とも考えられなくありません。
筋肉は伸縮しながら体を動かしていきます。
歩幅が狭くなる、ということは
その一回のストロークが小さくなっていく、ということになります。
筋肉は動かさないでいると徐々に固く細くなり
衰えていってしまいます。
つまり、歩幅が狭まれば、筋力は衰えやすいのです。
現時点でNちゃんはすでに坐骨が下がってきてしまっていて
後肢を後方に蹴りだしにくくなっているので
まずはモモウラの筋肉をほぐし、そしてストレッチ
そして前述の通り、前肢の歩幅の狭さを解消しないと
後肢を十分に使えるようにはなりません。
なので肩甲骨周辺の体を支えるために負担のかかっている筋群をほぐし
ストレッチを行います
整体というと基本「揉んでいる」というイメージだと思います。
そして事実、犬の整体と言っても
揉むかストレッチしかできることはありません。
なので、見た目はとてもシンプルです。
しかし単純に見えるその施術の中に
こんな理論があってこそ、効果が発揮されるものなのです。